2025-2026
会長
荒木 樹
伝統ある帯広北ロータリークラブの第68代会長に就任いたしました。皆様、1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。昨今の社会情勢は、様々な問題を抱えており、地域社会を取り巻く環境はますます厳しさを増しています。中でも、気候変動と人口減少の問題は、我々の地域社会において喫緊かつ深刻な課題であり、極めて解決困難な問題となっております。これらの問題は、民間の奉仕団体であるロータリーが単独で解決できるようなものではありません。しかし、わずかでもその解決に貢献できることを目指し、活動を展開してまいりたいと考えております。
1.RI会長メッセージ
2025-2026年度から、国際ロータリー(RI)会長は、従来の「RI会長テーマ(Presidential Theme)」を廃止し、「RI会長メッセージ(Presidential Message)」へと変更し、テーマロゴマークも廃止されました。これにより、ロータリーの活動が一貫したメッセージのもとに行われる体制となりました。2025-2026年度RI会長、マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴ氏は、会長メッセージとして「UNITE FOR GOOD(よいことのために手を取りあおう)」を掲げました。
「unite」は「United States of America」で用いられる単語で、「団結する」「結合する」という意味を持ちます。命令形として用いると「団結せよ」という強い呼びかけとなり、会長メッセージ「UNITE FOR GOOD」は、直訳すると、「善のために団結せよ」という意味合いを持つ、かなり力強いメッセージです。日本語訳の「よいことのために手を取りあおう」は、やや柔らかい表現ではありますが、同様に心を一つにするという意志が込められています。この会長メッセージ導入により、マイロータリーでは、従来のクラブや地区が個別に設定するテーマ・メッセージの作成を否定する見解を示しました。すなわち、「クラブと地区は、独自のテーマやメッセージを作成するのではなく、ロータリー全体の会長メッセージを使用すべきである。これは、一つの声(One Voice)で一貫したメッセージを発信するためである。独自テーマは年次会長メッセージに置き換えるか、廃止すべきである」という非常に厳格な方針が明示されました。
2.地区スローガン
上記の変更による制約を踏まえ、RI第2500地区では従来の「ガバナー方針」ではなく、佐渡正幸ガバナーが「地区スローガン」として「Rotaryのことを熱く語ろう!~Rotarian Benefitsを紡ぎ、そして育むために~」を打ち出しました。ここで使われている「Benefits(恩恵)」は、「四つのテスト」における“Will it be BENEFICIAL to all concerned?”(みんなのためになるかどうか)の「BENEFICIAL」の名詞形にあたるもので、実は、ロータリーにとって、とても馴染み深い言葉です。
3.帯広北RCテーマ
前記の通り、RI会長メッセージへの変更により、クラブは独自のテーマを持つべきではないとされていますが、2500地区としてはこの方針を絶対的なものとは解さず、クラブの独自テーマ設定も、これまで通り容認する方針とされました。これを踏まえて、よって、当クラブの2025-26年度会長テーマを「笑顔がつなぐロータリー ~With Pride~」とさせていただきます。「笑顔」とは、好意と親しみの象徴です。ロータリーの親睦・奉仕活動において、好意と友情をもって行動するとともに、「ロータリアンであることの誇り」を胸に、未来へつなぐ活動を共に行いたいという願いが込められています。
4.活動方針
ロータリー活動の継続・発展のためには、長期的視点が不可欠です。私も、次年度・川端会長年度への円滑な引継ぎを行い、クラブの長期的かつ持続的な発展に尽力できることを第一目標としていたいと思います。伝統ある帯広北ロータリークラブが今後も安定的に活動を継続するためにも、単年度の運営にとどまらず、長期的視点に立った活動計画が不可欠であると考えます。この点、昨今の物価高騰により、会費値上げの必要性も議論されましたが、2025-26年度においては、会費の据え置きを決定いたしました。
その代償措置として、以下のような対応を行います:
• 夜間例会等における受益者負担の拡大
• 例会回数の見直し・削減
• ニコニコ献金(例会時の任意寄付)の機会拡大
クラブの健全な財政運営は、将来にわたる活動の継続性に直結するものであり、また、会費抑制は会員増強の観点からも重要であると考えます。
以上の方針のもと、「笑顔がつなぐロータリー」を実践し、誇りを持って奉仕に取り組んでまいりましょう。 皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。